海外から来た方が出発前に調べていること
旅行者は、来てから店を探すだけではありません。多くは出発前や移動中に、スマートフォンで行き先を決めています。そのときに知りたいことは、日本人のお客様とは少し違います。
- 何の店で、何が食べられる・買えるのか(写真があると早い)
- 営業時間と定休日。祝日に開いているかどうか
- 場所と行き方。姫路駅や姫路城からどれくらいかかるか
- おおよその価格帯
- クレジットカードやQRコード決済が使えるか
- 英語が通じるか、英語のメニューがあるか
特に「支払い方法」と「言葉が通じるか」は、入る前の不安になりやすい部分です。ここが書かれていないと、候補から外れることがあります。逆に言えば、この2つを書くだけでも入りやすさは変わります。
姫路の場合、日帰りや半日で回る方が多いのも特徴です。城を見たあとの限られた時間で食事や買い物をする流れになるため、「城から徒歩◯分」という一言が効きます。
全ページを訳す必要はない
会社案内も、採用情報も、過去のお知らせもすべて訳す必要はありません。費用がかさむうえ、更新のたびに翻訳が必要になり、続かなくなります。
まずは1ページにまとめる形で十分です。次の内容が入っていれば、判断に必要なことは伝わります。
- 何の店・会社かを1〜2行で
- 主な商品やメニューと、価格の目安(写真付き)
- 住所、地図、最寄り駅からの所要時間
- 営業時間、定休日
- 支払い方法(現金のみかどうかも明記)
- 予約が必要か、当日入れるか
- アレルギーや食事制限への対応(飲食店の場合)
言語は、まず英語から始めるのが現実的です。姫路を訪れる方の国はさまざまですが、英語のページがあれば多くの方に届きます。来店の実績を見て、必要なら中国語や韓国語を足していく順番でよいでしょう。
翻訳をどう用意するか
翻訳の方法はいくつかあり、費用と正確さのどちらを重く見るかで選び方が変わります。
- 翻訳会社に依頼する:費用はかかるが、表現の間違いが出にくい
- 機械翻訳で下訳を作り、確認してもらう:費用を抑えつつ、大きな間違いを防げる
- 自動翻訳のツールを組み込む:手軽だが、訳が不自然になる場合がある
現実的なのは2つ目です。機械翻訳で下訳を作り、英語が分かる方に一度見てもらう形なら、費用を抑えながら不自然さを減らせます。
気をつけたいのは、料理名や商品名です。そのまま直訳すると意味が通じないことがあります。「姫路おでん」のような地域の名物は、ローマ字表記に短い説明を添えるほうが伝わります。アレルギーに関わる原材料の表記は、特に確認を丁寧にしてください。ここは誤訳が実害につながる部分です。
自動翻訳のツールだけに頼る場合も、主要なページは実際に切り替えて読んでみてください。文章が長く複雑なほど、訳が崩れやすくなります。短く区切った文に書き直しておくと、機械翻訳でも読める訳になります。
言語の切り替えと、見つけてもらうための設定
ページを用意しても、たどり着けなければ意味がありません。次の点を押さえておきます。
- 言語の切り替えボタンは、画面の上部など分かりやすい場所に置く
- 「English」のように、その言語の表記で出す
- 日本語ページと英語ページで、別々のURLを持たせる
- 検索エンジンに言語を伝える設定を入れる
- 英語ページからも、地図と電話番号にすぐ行けるようにする
あわせて、Googleビジネスプロフィールの情報も整えておいてください。海外から来る方の多くは、Googleマップで店を探します。店名のローマ字表記、営業時間、写真、支払い方法をここにも入れておくと、ホームページに来る前の段階で候補に入ります。
口コミへの返信も、英語で書かれたものには英語で返すと印象が良くなります。短い一文で構いません。
ページだけでなく受け入れ側も整える
ホームページで案内した以上、来店したときに対応できる状態にしておく必要があります。難しいことをする必要はありません。
- 店内用の英語メニューを紙で用意する(写真付きが分かりやすい)
- よく聞かれることへの返答を、短い英文で書き出しておく
- 翻訳アプリを使うことを、あらかじめ決めておく
- キャッシュレス決済に対応する(対応しないなら、その旨を明記する)
- Wi-Fiの有無を伝える
英語が話せなくても問題ありません。翻訳アプリを出して一緒に画面を見る、という対応で成り立っています。大事なのは、断らずに済む準備があることです。
現金のみの店であれば、そのことを英語ページにはっきり書いてください。書いてあれば、事前に用意して来てもらえます。書いていないまま会計で伝えるより、お互いに負担が少なくなります。
まとめ
姫路で多言語ページを用意するときの考え方を振り返ります。
- 旅行者は出発前に、場所・時間・価格・支払い方法を調べている
- 全ページを訳さず、必要な情報を1ページにまとめるところから始める
- 機械翻訳の下訳を人に確認してもらう形が、費用と正確さの折り合いがつく
- 言語切り替えは分かりやすい場所に置き、Googleマップの情報も整える
- 紙のメニューや決済手段など、受け入れ側の準備もあわせて進める
まずは、自分の店を英語1ページで説明するとしたら何を書くかを箇条書きにしてみてください。それがそのまま、多言語ページの下書きになります。
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