リニューアルを考えるきっかけ

ホームページには、はっきりした寿命があるわけではありません。それでも一般的には、3年から5年ほどで見直しの時期を迎えると言われます。デザインの流行が変わることもありますが、それ以上に大きいのは、閲覧される環境と、事業の中身のほうが変わっていくためです。

数年前と比べて、スマートフォンで見られる割合はさらに増えました。検索されるときの言葉も変わります。そして自社のサービス内容や強みも、当時のままではないはずです。今のホームページが、今の事業を正しく説明できているか。ここが最初の判断材料になります。

逆に言えば、公開から年数が経っていても、内容が現状と合っていて、スマートフォンでも問題なく見られ、問い合わせも入っているなら、急いで作り直す必要はありません。年数ではなく状態で判断するほうが、費用の使いどころを間違えずに済みます。

見直しどきを示す6つのサイン

次のうち複数に当てはまるようであれば、検討を始める時期に来ています。

  • スマートフォンで見にくい:文字が小さい、横にはみ出す、ボタンが押しにくい
  • 情報が古い:サービス内容や料金、スタッフの紹介が現状と違う
  • 自社で更新できない:直したいことがあっても、そのたびに依頼が必要
  • 表示が遅い:開くまでに数秒かかり、待たずに離れられている
  • 問い合わせが減った:以前より明らかに少ない、または最初から来ない
  • 作った会社と連絡が取れない:更新も相談もできない状態になっている

とくに1つ目と6つ目は、放っておくと影響が積み重なります。スマートフォンで見にくい状態は、そのまま見てもらえる機会の損失になりますし、連絡が取れないままでは、いざというときに何も手を打てません。

リニューアル前後のデザインを比較する

作り直すか、部分的に直すか

リニューアルというと全面的な作り直しを思い浮かべがちですが、部分的な手直しで足りることも多くあります。判断の目安は次のとおりです。

部分的な修正で足りる場合:文章や写真が古い、料金表を直したい、問い合わせボタンを増やしたい、といったケースです。中身の入れ替えで済むため、費用も期間も抑えられます。

作り直しを検討したい場合:スマートフォンに対応していない、ページの構成そのものが今の事業と合っていない、更新できる仕組みが入っていない、表示速度が根本的に遅い、といったケースです。土台から変える必要があるため、部分的に手を入れても解消しません。

迷ったときは、直したい項目を書き出してみてください。文章と写真の差し替えだけで済むなら部分修正、ページの並びや仕組みに手を入れたいなら作り直し、という線引きになります。

スマートフォン対応が不十分な場合の影響は、スマホ対応が不十分なホームページが失っている機会で解説しています。表示速度が気になる方はホームページの表示速度が遅いときの原因と改善方法もあわせてご覧ください。
リニューアルの時期を計画する

進めるときの手順と注意点

作り直すと決めたら、次の順で進めると迷いが少なくなります。

まず、今のホームページで何ができていて何ができていないかを整理します。よく見られているページ、問い合わせにつながっているページが分かれば、残すべき部分が見えてきます。アクセス解析を入れていない場合でも、問い合わせの内容から「どこを読んで連絡してきたか」はある程度たどれます。

次に、目的を1つに絞ります。問い合わせを増やしたいのか、採用に使いたいのか、既存のお客様への情報提供なのか。ここが複数あると構成がぼやけます。

そして、公開時期から逆算します。原稿と写真の準備を含めると、規模にもよりますが2〜3か月はみておくと安心です。繁忙期に重ならないよう、余裕を持った日程にしてください。

最後に見落としがちなのが、既存のページのURLです。今のホームページに検索から人が来ている場合、URLが変わるとそれまでの評価が引き継がれず、公開直後にアクセスが落ちることがあります。URLを変える場合は、古いURLから新しいURLへ転送する設定を依頼しておいてください。あわせて、ドメインの名義が自社になっているかも、この機会に確認しておくと安心です。

まとめ

ホームページのリニューアルを検討するときの要点を振り返ります。

  • 年数ではなく、今の事業を正しく説明できているかで判断する
  • スマホでの見にくさ、情報の古さ、更新できない状態は放置しない
  • 直したい項目を書き出し、部分修正か作り直しかを見極める
  • 目的を1つに絞り、公開時期から逆算して2〜3か月みておく
  • URLが変わる場合は転送設定を依頼し、ドメインの名義も確認する

リニューアルは、今あるものを捨てる作業ではありません。うまくいっている部分を残しながら、合わなくなった部分を入れ替えていく作業です。まずは今のサイトをスマートフォンで開いてみるところから始めてみてください。

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