原稿と写真の準備で制作が止まりやすい理由
準備が進まない原因は、書く力や撮る技術ではなく、手順にあります。「サービス紹介の文章をお願いします」と言われても、どこから書けばよいか、どれくらいの分量が必要か、何を書けば読み手に伝わるのかが分からないまま向き合えば、書き出す前に手が止まります。
写真も同じです。「店内の写真がほしい」と言われても、何枚必要なのか、どの角度で撮るのか、スマートフォンでよいのかが分からなければ、つい後回しになります。裏を返せば、必要な分量と型さえ決まれば、作業そのものはそれほど時間がかかりません。まずは「どれくらい用意すればゴールなのか」をはっきりさせるところから始めます。
原稿は「型」に沿って書くと早い
ページごとに書くべきことは、おおよそ決まっています。次の型に当てはめてみてください。
- サービス紹介:誰のためのサービスか → 何をするか → どんな流れで進むか → 料金の目安 → よくある質問
- 会社・店舗紹介:始めたきっかけ → 大切にしていること → 対応エリアや営業時間 → スタッフの紹介
- お客様の疑問に答えるページ:よく受ける質問 → その答え → 具体的な例
分量は1ページあたり400〜800字程度が目安です。文章がうまい必要はありません。普段お客様に口頭で説明している内容を、そのまま文字にするのがいちばん伝わります。書くのが苦手な方は、説明している内容をボイスメモに話して、あとから書き起こす方法も有効です。
書き始める前に、そのページを読む人が何を知りたいのかを一行で書き出しておくと、内容がぶれません。「料金がいくらか知りたい」「自分の困りごとに対応してもらえるか知りたい」——読み手の関心が定まれば、書く順番も自然に決まります。
一点だけ気をつけたいのは、効果や結果を断定する表現です。「必ず」「絶対に」といった言い方は、業種によっては広告表現の決まりに触れることがあります。事実と、自社の考え方を書く。それで十分に伝わります。
写真は何をどれだけ用意すればよいか
10ページ前後のサイトであれば、次の枚数が一つの目安です。
- 外観・入口:2〜3枚(昼の明るい時間帯に撮影)
- 店内・オフィス:5〜8枚(全体が分かる引きの写真と、細部の写真の両方)
- 商品・サービスの様子:10枚程度(施術、作業、提供物など)
- スタッフ:人数分+全体で1枚
撮影は、最近のスマートフォンであれば十分きれいに写ります。コツは3つ。明るい時間帯にカーテンを開けて自然光で撮ること、水平を意識して構えること、同じ被写体を少し角度を変えて数枚撮っておくことです。掲載時に上下や左右を切り抜く場合があるため、被写体の周りに少し余白を残しておくと使いやすくなります。
どうしても用意できない部分は、有料の写真素材で補う方法もあります。ただ、実際の店舗やスタッフが写った写真は、素材写真よりも信頼につながりやすい要素です。可能な範囲で実物の写真を用意することをおすすめします。なお、スタッフやお客様が写る写真を掲載する場合は、事前に本人の了承を得ておくことも忘れないようにしてください。
準備を止めないための進め方
まとめて用意しようとすると、いつまでも着手できません。次のように区切ると進みます。
- 締め切りをページ単位で決める:「今週はサービスページの原稿だけ」と範囲を絞ります。
- 写真は1日で撮り切る:撮影する日を決め、必要なリストを見ながら順番に撮ります。
- 完成度は6割で渡す:制作会社側で整えられる部分も多いため、まず出すことを優先します。
- 難しい部分は早めに相談する:ヒアリングをもとに原稿を作成してもらえる場合があります。
すべてを自社で抱え込む必要はありません。「ここまでは出せる、ここからは難しい」と早い段階で伝えておけば、代わりの進め方を一緒に考えられます。原稿や写真の準備は本業の合間に進めるものですから、無理のない範囲で分担を決めておくことが、結果的にいちばん早い進め方になります。
まとめ
原稿と写真の準備について、押さえておきたい点を振り返ります。
- 準備が止まるのは、必要な分量と型が分からないため
- 原稿はページごとの型に沿って、1ページ400〜800字を目安に書く
- 写真はスマートフォンで十分。明るい時間帯に、余白を残して複数枚撮る
- 完成度6割で渡し、難しい部分は早めに相談する
まずは、いちばん伝えたいサービスのページから書き始めてみてください。1ページ書き上がると、残りの見通しも立ちやすくなります。
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