相談先は、会う前に調べられている

相続の手続き、会社の設立、就業規則の見直し。こうした相談を考えている人は、まず自分で調べます。「明石 相続 相談」「明石 税理士 会社設立」のように、地域名と困りごとを組み合わせた検索が入り口になります。

紹介で名前を聞いた場合も同じです。会う前に事務所名で検索し、ホームページを開きます。そこで人柄や取扱分野が分からないままだと、連絡までもう一歩踏み出せません。紹介があっても、受け皿がなければ止まってしまいます。

士業への相談は、金額よりも「この人に話して大丈夫か」で決まる部分が大きい分野です。相談する側は、家庭の事情や会社の内情といった、外に出したくない話をすることになります。だからこそ、事前に人となりが見えているかどうかが効きます。

検索する人の数自体は多くありません。ただ、1件の相談が顧問契約につながることもある業種です。月に数件でも、事務所への影響は十分にあります。

依頼者が知りたいのは「誰に、何を、いくらで」

相談を迷っている人が確かめたいのは、専門的な知識の深さそのものではありません。次のような、ごく具体的なことです。

  • 誰が対応するのか:顔写真、経歴、資格を取った年、これまでの分野
  • 何を頼めるのか:取扱分野を、依頼者の言葉で並べる
  • いくらかかるのか:料金の目安と、何が含まれるか
  • どう進むのか:相談から解決までの流れと、かかる期間
  • どこにあるのか:所在地、駐車場、オンライン相談の可否
  • いつ相談できるのか:営業時間、土日や夜間の対応

顔写真は特に効きます。相談する側からすれば、これから込み入った話をする相手です。写真が1枚あるだけで、印象は大きく変わります。堅い記念写真より、事務所で自然に撮ったもののほうが伝わります。

取扱分野は、専門用語ではなく相談者の言葉で書きます。「相続税申告業務」よりも「親の相続で、何から手を付ければよいか分からない方へ」のほうが、自分のことだと気づいてもらえます。

パソコンで相談先の事務所を調べる

費用は、目安だけでも示しておく

士業のホームページで、いちばん書かれていないのが費用です。案件によって変わるため書きにくい、という事情はよく分かります。ただ、相談する側から見ると、まったく分からない状態は不安のもとです。

「お問い合わせください」だけだと、相談すること自体をためらわせます。金額を確かめるためだけに連絡するのは、多くの人にとって気が重い行為だからです。

そこで、幅や条件付きで示す形にします。

  • 「相続手続き一式:15万円〜(財産の内容により変動します)」
  • 「会社設立:報酬10万円+実費(定款認証・登録免許税)」
  • 「顧問契約:月額3万円〜(訪問回数と決算料の有無で変わります)」
  • 「初回相談:60分まで無料」

下限だけでも書いてあれば、相談する側は自分の予算感と照らし合わせられます。何が含まれ、何が別途かかるのかを添えておくと、後の行き違いも防げます。書けない分野は「面談のうえでお見積りします」と正直に書き、その場合も見積が無料かどうかは明記しておきます。

相談のハードルを下げる導線を作る

相談しようと思った人が、そこで手間取ると気持ちが引いてしまいます。士業への連絡は、それ自体が構える行為です。入り口はできるだけ広くしておきます。

  • 電話番号を、スマホでタップすればかかる形にする
  • フォームの項目は、氏名・連絡先・相談内容の3つ程度に絞る
  • 「まだ依頼を決めていない段階でも構いません」と書き添える
  • 返信までの目安(例:2営業日以内)を示す
  • 秘密が守られることを、ひとことでも明記する
  • オンライン相談に対応しているなら、その旨を分かりやすく置く

「相談したいが、まだ依頼するとは決めていない」という段階の人は多くいます。その状態でも連絡してよいと書いてあるかどうかで、届く件数は変わります。

よくある質問のページも役に立ちます。「相談だけでも費用はかかりますか」「必要な書類は何ですか」「どれくらいの期間がかかりますか」。実際に受けている質問をそのまま並べておけば、答えを探しに来た人がそのまま相談へ進みます。

問い合わせまでの導線の考え方は、加古川のホームページ制作で問い合わせを増やす導線設計で詳しく解説しています。
デスクで書類を確認しながら手続きを進める

得意分野は、記事で示すと伝わる

「相続に強い」と書くだけでは、根拠が伝わりません。同じことを示すなら、その分野の疑問に答える記事を置くほうが確実です。

難しい内容である必要はありません。実際に相談で受ける質問を、そのまま題材にします。「相続の手続きは、いつまでに何をすればよいか」「会社を作るとき、資本金はいくらにすればよいか」「就業規則は何人から必要か」。日々説明していることを、そのまま文章にすれば1本になります。

この形には2つの効果があります。ひとつは、検索から見つけてもらえること。困りごとで検索した人が記事にたどり着き、そのまま相談につながります。もうひとつは、読んだ人が「この人は分かっている」と判断できることです。

ただし、法改正の影響を受ける内容は、書いた時点の情報である旨を添えておきます。日付を明記し、制度が変わったときに直せるようにしておくと安心です。

更新は、月に1本でも構いません。数より、続いていることのほうが意味を持ちます。自社で更新できる仕組みになっていないと止まりやすいので、管理画面から書ける形にしておくことをおすすめします。

まとめ

明石の士業事務所が相談件数を増やすための要点を振り返ります。

  • 紹介であっても、会う前に事務所名で検索されている
  • 顔写真と経歴を載せる。込み入った話をする相手として見られている
  • 取扱分野は専門用語ではなく、相談者の言葉で書く
  • 費用は幅や条件付きでよいので、目安を示す
  • 「依頼を決めていない段階でも可」と書き、フォームは3項目程度に絞る
  • 相談でよく受ける質問を記事にして、得意分野を示す

まずは自分の事務所名で検索して、初めて見る人の目でホームページを開いてみてください。顔写真、取扱分野、費用の目安。この3つが揃っているかが、最初の確認点です。

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