依頼を決める直前に見られているページ
ホームページを見て問い合わせるかどうかを決めるとき、多くの人が実績や事例のページを開きます。サービスの説明を読んで「良さそうだ」と思ったあと、本当にできるのかを確かめる段階です。
サービス紹介のページは、どの会社もある程度は同じことを書きます。丁寧に対応します、ご要望に合わせます。書いてあること自体は正しくても、それだけでは判断材料になりません。
一方、実際に手がけた仕事は、その会社にしか書けない内容です。どんな相談を受けて、何をして、どうなったか。それが並んでいるだけで、依頼する側は自分の場合を重ねて考えられます。「うちと同じような規模だ」「似た困りごとを扱っている」と思えたときに、問い合わせまで進みます。
もうひとつ、検索からの入り口としても働きます。「加古川 店舗 内装 リフォーム」のように具体的な言葉で探している人が、事例ページから訪れることがあります。サービス紹介のページでは拾いきれない言葉を、事例が受け止めてくれます。
1件の事例に載せる項目
事例は、毎回同じ項目で揃えておくと作りやすく、読む側も比べやすくなります。基本の型は次のとおりです。
- お客様の属性:業種、地域、規模(社名を出さない場合はここだけでよい)
- ご相談の内容:どんな困りごとから始まったか
- 対応したこと:実際に何をしたか、判断のポイント
- 期間と費用の目安:出せる範囲で。幅や「〜万円台」でも構わない
- 結果:完成したもの、変わったこと
- 写真:完成後は必須。可能なら着手前も
とくに期間と費用は、書かれていると問い合わせが増える項目です。金額の話をしにくいのは分かりますが、まったく分からない状態は、相談すること自体をためらわせます。「30万円台・約1か月」といった幅の示し方で十分です。
逆に、専門用語や社内の工程名は控えます。読むのは、その分野に詳しくない人です。使った工法や機材を並べるより、何が良くなったかを書くほうが伝わります。
書き方は「困りごと → やったこと → 結果」
文章の型は、この3つの順番に固定します。毎回ゼロから考えると止まるので、型を決めておくことが続ける条件になります。
困りごとは、お客様の言葉に近い形で書きます。「動線に課題があった」ではなく「レジ前が混み合って、お客様が並びにくかった」。そのまま書くほうが、同じ悩みを持つ人に届きます。
やったことは、判断の理由まで添えます。何をしたかだけでなく、なぜそうしたか。ここに、その会社の考え方が出ます。読む側が知りたいのも、技術そのものより「どう考えて決める人たちか」の部分です。
結果は、事実の範囲で書きます。数字が取れているなら添えますが、無理に成果を作る必要はありません。「予約の電話が増えた」「スタッフの動きが楽になった」といったお客様の反応でも十分です。
長さは、1件あたり400〜800字程度で構いません。読み切れる量にしておくほうが、複数の事例を見てもらえます。
写真と掲載許可の進め方
事例で最も効くのは写真です。文章より早く、規模感と雰囲気が伝わります。
撮り方は難しく考えなくて構いません。明るい時間帯に、水平を意識して、余計なものが写り込まないように。着手前の写真は撮り忘れやすいので、案件が始まったその日に撮ることを習慣にしておくと確実です。あとから撮り直せないのは、この1枚だけです。
掲載許可は、契約や打ち合わせの段階で先に触れておくと切り出しやすくなります。完成後に改めてお願いすると気まずくなりがちですが、最初に伝えておけば自然な流れになります。伝える内容は次の4点です。
- どこに載せるか(ホームページの事例ページ)
- 何を載せるか(写真、業種、対応内容、費用の目安)
- 社名や個人名を出すかどうか(出さない選択もできること)
- あとから取り下げられること
断られた場合も、「兵庫県内・小売店」のように匿名で載せられないかを確認してみてください。社名が出せなくても、事例としての価値は十分にあります。口頭だけでなく、メールなど後から確認できる形で残しておくと安心です。
少ない件数から始めて、増やしていく
「10件くらい溜まってから公開しよう」と考えると、たいてい公開されないまま終わります。3件でも構わないので、まず出してしまうほうが前に進みます。
最初に選ぶ3件は、次の基準で選ぶと効果が出やすくなります。
- これから増やしたい種類の仕事
- 写真が残っていて、許可が取りやすいお客様
- 金額や規模が、想定する客層に近いもの
公開したあとは、増やす仕組みを作ります。案件が終わったタイミングで1件書く、月末にまとめて1件書く。どちらでも構いませんが、担当と時期を決めておかないと止まります。
写真の管理も決めておきます。案件ごとのフォルダに、着手前・途中・完成の写真を入れておけば、書くときに探す手間がなくなります。この手間が原因で止まることが少なくありません。
更新を自社でできる形になっていることも条件です。1件追加するたびに依頼が必要だと、費用も手間もかかって続きません。管理画面から追加できる形にしておくことをおすすめします。
まとめ
実績・事例ページについて、要点を振り返ります。
- 依頼を決める直前に見られる。その会社にしか書けない内容だから効く
- 項目を固定する。期間と費用の目安まで出せると問い合わせが増える
- 「困りごと → やったこと → 結果」の順で、1件400〜800字
- 着手前の写真は初日に撮る。掲載許可は契約時に先に伝えておく
- 3件でも公開する。担当と時期を決めて増やしていく
まずは、直近で終わった案件の写真が残っているかを確かめてみてください。1件でも残っていれば、そこから始められます。
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