問い合わせる前に「どんな人か」を確かめている

ホームページから問い合わせるというのは、知らない相手に自分の連絡先を渡す行為です。サービス内容や価格に納得していても、最後にためらいが残ります。

そのときに効くのが、人が見えることです。誰が対応してくれるのか分かると、次のような不安が減ります。

  • 強引に売り込まれないか
  • 話が通じる相手か
  • 実際に人がいて、動いている会社か
  • 困ったときに相談できそうか

特に、地域の中小企業や店舗では、この効果が大きく出ます。取引が長く続く関係になるほど、「誰とやるか」が判断の材料になるためです。技術や価格が近ければ、最後は人で決まります。

会社の規模が小さいことは、この点では不利になりません。むしろ、代表が直接対応することが伝われば、それ自体が選ばれる理由になります。

載せると効く場面

すべてのページに人を出す必要はありません。効きやすい場所があります。

  • 会社案内・代表挨拶:誰がやっている会社かを伝える
  • サービス説明の最後:問い合わせボタンの手前に置く
  • 問い合わせページ:連絡を受ける担当者の顔
  • スタッフ紹介:実際に対応する人が分かる
  • 施術や接客がある業種:担当者を選ぶ材料になる

問い合わせボタンのすぐ近くに人の写真があると、押すときのためらいが減ります。文章で不安に答えるより、写真1枚のほうが早いことがあります。

美容室や整体院、歯科医院のように、人が直接サービスを提供する業種では、担当者の紹介がそのまま指名につながります。得意なことや経歴を添えておくと、選ぶ材料になります。

腕を組んで立つ代表者

紹介文に何を書くか

経歴だけを並べても、人柄は伝わりません。次の要素を混ぜてください。

  • この仕事を始めたきっかけ
  • 仕事で大切にしていること(2〜3行)
  • 得意な分野や、よく相談される内容
  • 資格や経験年数
  • 出身地や、地域との関わり
  • 趣味や休日の過ごし方(1行程度)

地域で商売をしているなら、その土地との関わりは書いておく価値があります。「加古川で生まれ育ちました」「この地域で15年やっています」という一文は、近くの会社を探している方に届きます。

趣味を1行入れるだけでも、話しかけやすさが変わります。実際に、問い合わせの電話で趣味の話から始まることもあります。長く書く必要はありません。

代表挨拶は、形式的な文章になりがちです。「創業以来、お客様第一で」といった書き方より、自分の言葉で書いたほうが伝わります。うまく書こうとせず、普段お客様に話していることをそのまま文字にしてください。

並んで笑顔を見せる社員

写真の撮り方

写真の質で印象が変わります。難しい技術は要りません。次の点を押さえてください。

  • 明るい場所で撮る(窓際、屋外の日陰)
  • 背景は整理する(散らかった机が写らないように)
  • 働いている場所で撮る(店内、工場、事務所)
  • 正面から、目線はカメラへ
  • 表情は自然に。作りすぎない
  • 全員を同じ条件で撮る(服装、背景、明るさ)

作業中の様子を撮った写真も併せて載せると、仕事ぶりが伝わります。かしこまった写真だけより、実際に動いている姿があるほうが印象に残ります。

スマホでも十分ですが、会社の顔になる代表の写真だけはカメラマンに頼む方法もあります。1回撮っておけば数年使えるので、費用に見合うことが多い部分です。

撮ったあとは、本人に確認を取ってから公開してください。退職したときにどうするかも、先に決めておきます。

写真と原稿をそろえる進め方は、ホームページに載せる原稿と写真を準備するときの進め方で解説しています。

顔を出したくないときの見せ方

事情があって顔写真を載せられない場合もあります。無理に出す必要はありません。人の気配を伝える方法は他にもあります。

  • 手元や後ろ姿など、顔が写らない作業中の写真
  • 働いている場所(店内、工場、事務所)の写真
  • イラストや似顔絵に置き換える
  • スタッフの人数、担当の分担を文章で書く
  • 代表だけ載せ、スタッフは役割のみ紹介する

手元の写真でも、道具の使い方や作業の様子は伝わります。顔が無くても「人がいて、動いている」ことは示せます。

全員を出す必要もありません。代表1人だけでも、載せる意味は十分にあります。誰が責任を持ってやっている会社なのかが分かれば、それで足ります。

まとめ

人が見えるページの作り方を振り返ります。

  • 問い合わせる側は、連絡する前にどんな相手かを確かめている
  • 問い合わせボタンの手前と、会社案内に置くと効きやすい
  • 経歴だけでなく、きっかけ・大切にしていること・地域との関わりを書く
  • 明るい場所で、働いている場所を背景に、自然な表情で撮る
  • 顔を出せない場合は、手元の写真や職場の写真で人の気配を伝える

まずは代表の写真を1枚、明るい時間に職場で撮ってみてください。それを会社案内に載せるだけでも、問い合わせのしやすさは変わります。

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