動画が向いているのは「伝わりにくいこと」

文章や写真のほうが早いこともあります。営業時間や料金は、文字で書いたほうが確実です。動画が効くのは、静止画では分かりにくいものです。

  • 動き:施術の流れ、機械の動作、調理の様子
  • 雰囲気:店内の空気感、スタッフの話し方
  • 手順:使い方、組み立て方、申し込みの流れ
  • 広さや位置関係:店内、駐車場からの入り方
  • 人柄:代表が話している様子

初めて行く場所への不安は、動画で減らせる部分が大きくあります。駐車場から入口までを歩きながら撮った30秒の動画は、文章で説明するより早く伝わります。

話し方や声の調子が伝わるのも、動画の利点です。特に人が直接サービスを提供する業種では、「この人なら大丈夫そう」という判断材料になります。

最初に撮るなら何を撮るか

いきなり何本も作ろうとすると続きません。まずは1〜2本から始めてください。効きやすいのは次のものです。

  • 店内を一周する動画:入口から中へ、30秒程度
  • 代表のあいさつ:1分以内。原稿は箇条書き程度に
  • 作業や施術の一場面:手元を中心に、短く
  • 道順:最寄りの目印から店の入口まで
  • よくある質問への回答:1つの質問に1本、30秒

長さは短いほうが見てもらえます。1本30秒から1分を目安にしてください。伝えたいことが多いなら、1本にまとめず分けます。

完成度を上げようとしすぎないことも大事です。手ぶれのない完璧な映像より、実際の様子が分かることのほうが役に立ちます。撮り直しを重ねて公開が遅れるより、まず1本出すほうが先に進みます。

スマートフォンを構えて撮影する

スマホで撮るときのコツ

専用の機材は要りません。次の点だけ押さえてください。

  • 明るい時間、明るい場所で撮る
  • スマホを両手で持ち、ゆっくり動かす
  • 横向きで撮る(ホームページに載せる場合)
  • 音を入れるなら、静かな時間帯に
  • 話す内容は、箇条書きのメモを見える位置に置く
  • 短く区切って撮り、後でつなぐ

SNS向けに縦、ホームページ向けに横、と撮り分けるのが理想ですが、手間がかかります。最初は横で撮っておき、必要に応じて切り出す形で構いません。

音が聞き取りにくい場合は、文字を入れてください。音を出さずに見る方が多いため、話している内容が文字で追えると伝わりやすくなります。スマホのアプリで字幕を付ける機能があるものもあります。

人が写る場合は、本人の了解を取ってください。お客様が背景に写り込まないよう、撮る時間帯にも気をつけます。

動画を編集する画面のイメージ

表示を遅くしない載せ方

動画はデータが大きいため、載せ方を間違えるとページが重くなります。開くのに時間がかかると、見る前に離れられます。

  • 動画ファイルを直接置かず、動画の配信サービスに上げて埋め込む
  • 自動で再生させない(音が鳴ると驚かれる)
  • 最初は静止画を出し、押されたときに読み込む形にする
  • トップページの最初の画面に、大きな動画を置かない
  • スマホの通信量を考え、長い動画は複数に分ける

トップページの背景に動画を流す作りは、見栄えはしますが表示が遅くなりがちです。スマホで見る方が多いことを考えると、慎重に判断したほうがよい部分です。

動画のそばには、内容を短く文字でも書いておいてください。音を出せない場所で見ている方や、動画を見る時間がない方にも伝わります。検索エンジンも文字から内容を読み取るため、説明文があるほうが有利です。

表示が遅くなる原因と対処は、ホームページの表示速度が遅いときの原因と改善方法で解説しています。

SNSとホームページの使い分け

撮った動画は、両方で使えます。ただ、役割が違います。

  • SNS:新しく知ってもらう。流れていく前提で、数を出す
  • ホームページ:検討している人の不安を消す。残しておく

SNSに上げた動画のうち、反応が良かったものをホームページに載せる、という流れが無理がありません。何が伝わるのかをSNSで試してから、残す価値があるものを置く形です。

ホームページに載せる動画は、内容が古くなりにくいものを選んでください。季節の告知やキャンペーンはSNS向きです。店内の様子や作業の流れ、代表のあいさつは、しばらく使えます。

作った動画は、Googleビジネスプロフィールにも載せられます。地図から探している方にも届くので、同じ素材を使い回せる場所として覚えておいてください。

まとめ

動画を載せるときの要点です。

  • 動きや雰囲気、手順など、静止画で伝わりにくいものに使う
  • 最初は店内の一周、代表のあいさつなど1〜2本から
  • 30秒から1分。明るい場所で、横向き、字幕を添える
  • 配信サービスに上げて埋め込み、自動再生はしない
  • SNSで試し、残す価値のあるものをホームページに置く

まずは入口から店内までを、スマホで30秒撮ってみてください。それだけでも、初めて来る方の不安はかなり減ります。

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