口コミが来店の決め手になる理由

スマートフォンで店を探すとき、多くの人は地図に並んだ候補のうち、星の数と口コミの中身を見比べてから行き先を決めます。店側がどれだけ丁寧に説明していても、それは自分で自分を紹介している情報です。実際に利用した人の言葉は、それとは別の重みを持って読まれます。

見られているのは星の平均点だけではありません。件数が極端に少なければ判断材料になりませんし、最後に書かれたのが何年も前であれば、今も同じ状態なのか分からなくなります。星の数・件数・新しさの3つがそろって、はじめて安心して選ばれる材料になります。

口コミはGoogleマップでの見つけてもらいやすさにも関わるとされていますが、順位のためだけに集めるものではありません。書かれた内容は、店の何が評価されているのかを教えてくれる材料でもあります。まずは、お客様の声が自然に集まる状態を作ることを目指します。

口コミをお願いするときの伝え方

満足しているお客様でも、こちらから頼まなければ書く機会はまずありません。口コミの多くは、お願いされてはじめて書かれます。ただし、頼み方には守るべき線があります。

  • 見返りと引き換えにしない:割引や粗品と交換で口コミを集めることはGoogleのポリシーで禁止されている
  • 星の数を指定しない:「星5でお願いします」と伝えない
  • 身内や関係者に書かせない:利用していない人の投稿は、読む人にも見抜かれる
  • 良い評価の人だけに声をかけない:選別して集める方法は取らない
  • 断りやすい言い方にする:「もしよろしければ」と一言添える

伝え方としては、「今後の参考にさせていただきたいので、よろしければ感想をお聞かせください」といった形が自然です。評価を求めるのではなく、感想を求める言い方にすると、お客様も身構えずに済みます。書いてもらう内容を指定しないことも大切です。

お客様に案内する店舗スタッフ

お願いするタイミングと導線を用意する

声をかけるのは、お客様の満足度がいちばん高いときです。施術やサービスが終わった直後、仕上がりを確認していただいたとき、工事の完了を引き渡したときなどが当てはまります。時間が経つほど、書こうという気持ちは薄れていきます。

もうひとつ用意しておきたいのが、書くまでの手間を減らす仕組みです。「Googleで検索して、店舗名を探して、口コミ欄を開いて」という手順を踏んでもらうのは、思っている以上に負担になります。

  • QRコードを用意する:Googleビジネスプロフィールで発行できる口コミ用のリンクを使う
  • 会計まわりに置く:レジ横のカードや卓上の小さな案内に印刷しておく
  • 後から送る手段も持つ:LINEやメールでお礼を送るときにリンクを添える
  • スタッフ全員で共通の言い方を決める:誰が接客しても同じように案内できるようにする

一度に大量の口コミが並ぶと不自然に見えるため、数をこなそうとしないほうが結果的にうまくいきます。来店のたびに1件ずつ声をかけ、月に数件ずつ増えていく状態を続けるのが現実的です。

Googleビジネスプロフィールの登録や普段の運用については、加古川でGoogleビジネスプロフィールを集客に活かす方法で解説しています。
スマホで口コミを見る利用者

届いた口コミには返信する

返信は、書いてくれた本人へのお礼であると同時に、これから読む人へのメッセージでもあります。同じ星4の店が2つ並んでいたとき、返信が付いているほうが、対応してくれそうな店に見えます。

返信を書くときは、次の点を意識すると読みやすくなります。

  • 内容に触れる:「ご来店ありがとうございました」だけで終えず、書かれた具体的な言葉を受けて答える
  • 使い回しを避ける:まったく同じ文が並ぶと、読み流されてしまう
  • 長く書きすぎない:2〜4行で十分に伝わる
  • できるだけ早く返す:数日以内を目安にする

すべてに手を入れるのが難しければ、書き出しと結びだけをいくつか用意しておき、真ん中の一文だけをその都度書く形にすると続けやすくなります。返信は誰が担当するのかを決めておくと、対応が止まりにくくなります。

低い評価が付いたときの考え方

低い評価は、続けていれば避けられません。まず知っておきたいのは、内容が気に入らないという理由では、店側から削除することはできないという点です。事実と異なる誹謗中傷など、Googleのポリシーに反する投稿を報告することはできますが、通るとは限りません。

対応の基本は、感情的に反論しないことです。返信は書いた本人だけでなく、これから店を選ぶ人にも読まれています。言い分がある場合でも、まずは足を運んでいただいたことへのお礼と、不快な思いをさせた点へのお詫びを書き、事実関係の説明は簡潔にとどめます。

そのうえで、改善したことがあれば一言添えます。「ご指摘をいただき、待ち時間のご案内方法を見直しました」と書かれていれば、読む人の受け取り方は変わります。低い評価がひとつ混ざっていても、全体として丁寧に対応している様子が伝われば、かえって信頼につながることもあります。

また、良い口コミが増えていけば、ひとつの低い評価が全体に与える影響は小さくなります。消すことに労力を使うより、日々の対応を積み重ねるほうが確実です。

まとめ

Googleの口コミを増やし、評価につなげるために押さえておきたい点を振り返ります。

  • 見られているのは星の数・件数・新しさの3つ
  • 見返りとの引き換えや星の指定はせず、感想をお願いする形で伝える
  • 満足度が高い直後に声をかけ、QRコードなどで書く手間を減らす
  • 返信は内容に触れて短く、できるだけ早く返す
  • 低い評価には反論せず、お詫びと改善したことを簡潔に書く

口コミは一気に集めるものではなく、日々の接客の延長で少しずつ積み上がっていくものです。まずは「お願いする声かけ」と「書いてもらう導線」の2つを用意するところから始めてみてください。

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