応募が来ないとき、まず見直す場所
求人サイトに掲載しても、ハローワークに出しても応募が来ない。そんなとき、掲載料を上げる、掲載先を増やすという方向を考えがちです。ただ、その前に確かめておきたいことがあります。
それは、求人を見た人が次にどこを見ているかです。気になる求人を見つけた人の多くは、応募する前に会社名で検索します。そこで会社の様子が分からなかったり、情報が古いままだったりすると、不安が残って応募まで進みません。掲載先を増やしても、この段階で止まっているなら結果は変わりません。
求人票は「募集していることを知らせる」役割、採用ページは「ここで働くかを決めてもらう」役割。この2つを分けて考えると、どこに手を入れるべきかが整理しやすくなります。
加古川のように、通勤圏で仕事を探す人が多い地域では、この差がそのまま応募数に出ます。まずは自社の会社名で検索して、求職者の目で見てみてください。
求職者が応募前に確かめていること
応募を迷っている人が知りたいのは、給与や休日といった条件だけではありません。次のような点が気になっています。
- どんな人が働いているか:人数、年齢層、職場の雰囲気
- 一日の流れ:始業から終業まで、実際に何をするのか
- 未経験でも大丈夫か:入社後にどう教えてもらえるのか
- 残業や休日の実態:求人票の数字が実際と合っているか
- 職場の写真:建物、作業場、休憩室、使う道具
- 応募から入社までの流れ:何回面接があり、どれくらいかかるか
とくに写真は効きます。「風通しの良い職場です」と文章で書くより、実際に働いている様子の写真が1枚あるほうが伝わります。求職者は「自分がここで働いている姿」を想像できるかどうかで判断しているからです。
撮影は、スマホでも十分です。明るい時間帯に、社員の許可を取って何枚か撮っておくだけで、載せられる材料になります。
仕事内容と条件は、具体的な数字で書く
採用の文章は、どうしても抽象的になりがちです。書き手にとっては当たり前のことでも、外から見ている人には何も分かりません。次のように直すと、伝わり方が変わります。
- 「アットホームな職場」→「社員8名。昼休みは全員で休憩を取ります」
- 「未経験歓迎」→「入社後3か月は先輩が付いて、工程を1つずつ覚えます」
- 「残業少なめ」→「月の平均残業は10時間程度です」
- 「土日休み」→「土日祝休み。年間休日120日」
あわせて大事なのが、都合の悪い条件も隠さないことです。繁忙期には残業がある、月に1回は土曜出勤がある。こうした点を先に書いておけば、納得した人だけが応募します。
入社後に「聞いていた話と違う」となれば、早期の離職につながります。採用にかけた時間と費用を考えれば、最初に正直に書いておくほうが、結果として手間は少なくなります。
応募のハードルを下げる
応募しようと思った人が、その場で手間取ると気持ちが冷めます。応募までの流れを、実際に自分で試してみてください。
- 応募フォームの項目は、氏名・連絡先・簡単な志望動機程度に絞る
- 履歴書の郵送を必須にしない(面談の場に持参してもらえば足りる)
- スマホで入力しやすいか、自分の端末で最後まで試す
- 「まずは見学だけ」「話を聞くだけ」の窓口も用意する
- 返信の目安(例:3営業日以内にご連絡します)を書いておく
求職者の多くは、通勤時間や休憩中にスマホで仕事を探しています。文字が小さい、入力欄が押しにくい、といった状態だと、それだけで諦められます。パソコンで確認しただけでは気づけない部分なので、必ず実機で試してください。
「見学だけでも可」という窓口は、転職を迷っている人にとって入りやすい入り口になります。応募という言葉に構えてしまう人は少なくありません。
公開したあとに見直す
採用ページは、出して終わりではありません。募集の状況は変わりますし、書いた内容が合っているかは数字を見ないと分かりません。
見ておきたいのは3つです。採用ページが何回見られたか、応募フォームまで進んだ人が何人いたか、実際の応募が何件あったか。見られているのに応募がないなら、内容か条件の伝え方に原因があります。そもそも見られていないなら、求人票からの導線か、検索での見つかりやすさが課題です。
募集が終わったら、その旨を書き添えておきます。終わった募集が残ったままだと、次に募集したときに情報が信じてもらえません。反対に、通年で人を探している会社なら「随時募集しています」と明記しておくと、良い人と出会える機会が増えます。
更新の材料は、社内の変化がそのまま使えます。新しい社員が入った、設備を入れ替えた、資格を取った人が出た。年に2〜3回でも手を入れておけば、情報が古いままになることはありません。この形にするには、自社で更新できる仕組みになっていることが前提です。都度依頼が必要な状態なら、管理画面から直せる形に変えることを検討してみてください。
まとめ
求人応募を増やすための採用ページの見直し方を振り返ります。
- 求人を見た人は、応募前に会社名で検索している。そこで止まっていないか確かめる
- 働く人の様子、一日の流れ、教え方、職場の写真を載せる
- 「アットホーム」ではなく「社員8名」のように、具体的な数字で書く
- 都合の悪い条件も先に書く。入社後のずれを防げる
- フォームは項目を絞り、スマホで最後まで自分で試す
- 閲覧数・フォーム到達数・応募数を見て、直す場所を決める
まずは自分のスマホで、求人を見た人と同じ順番でページをたどってみてください。止まりそうな場所が、そのまま直すべき場所です。
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